ついに、嫌な季節がやって来ます。
やっぱりワンコもジメジメの季節は嫌な顔しています。
元気がなかったり、息が荒かったりしてませんか?
ワンコの体臭が酷かったりしませんか?
更に、下痢や嘔吐・皮膚病になったりしていませんか?
こんな症状が有ったりした場合は、その後大病になる可能性が有りますので、体調管理に注意した方が良いと思います。
この時期は、高温多湿が原因で、様々な体調トラブルが発生する危険がはらんでいます。
目次
皮膚病
この時期は、本当に多いですね。
皮膚病
雨が毎日降り続くと、散歩もおっくうになりがちですし、実際、私も雨が降る時は、散歩をしたいとは思いません。
一新発起して散歩をするのは良いのですが、雨に被毛が濡れたりして、それを中途半端にしていると、梅雨時は高温多湿ですから、乾きキレずに細菌が繁殖し、皮膚トラブルとなってしまいます。
実際に、私のワンコも梅雨時に皮膚病になった事があるんです。
原因は、蚊に刺されたり、ノミやダニに刺されて、(特に耳)そこを掻きむしってしまいそこに、皮膚に繁殖した細菌が、掻きむしった傷に更に細菌が繁殖し、とんでもなく爛れて、膿んでしまいました。
動物病院に行って、直してもらいました。
他にもこんな皮膚病が有ります。以下病名
趾間皮膚炎
これは、肉球の間に細菌が繁殖し赤くなります。
見分けるには、ワンコが足の裏を必要以上にナメていたり、足を触ると、物凄く嫌がったりした場合は疑って見ましょう。
時には、指が腫れ上がったりします。
急性湿性皮膚炎・化膿性外相皮膚炎
激しい痒みの為、掻きむしってしまった場合に起きます。
私のワンコもこれになりました。
ビーグルなので耳が大きく垂れているので、そこにダニや蚊から刺されて、激しく掻きむしった結果です。
結構な匂いがします。
通常の犬の体臭とは違い、やはり化膿したような匂いがします。
耳が垂れて、大きい犬種は注意が必要です。
早急に、病院で軟膏を貰ってエリザベスカラー(透明のラッパのような形のもの)を、装着してこれ以上掻きむしらないようにします。
表在性膿皮症
通常ワンコの皮膚にいる常在菌のブドウ球菌が異常発生して起こる、皮膚病です。
頻繁に痒がったりします。
かさぶたが出来る事もあります。
皮膚糸状菌症
いわゆる円形脱毛症のような、皮膚病です。
糸状菌が原因で、免疫力が低下した子犬・シニア犬などに起こる皮膚病です。
梅雨時の高温多湿が影響を及ぼします。
痒さが激しく、患部をかきむしる事もあります。
マラセチア感染症
普通に皮膚にいる常在菌ですが、一度異常繁殖すると、害を及ぼします。
耳の中・指の間・脇など湿気の籠りやすい部位が注意です。
炎症を起こしますので、注意しましょう。
ダニ・ノミ感染症
散歩などで、ノミ・ダニが移り激しい痒みを伴います。
その結果、激しく掻きむしる為、掻いたところが炎症を起こし、細菌が入り、重篤な皮膚病になる事が有ります。
炎症を起こすとチーズ臭に似た臭いがします。
直ぐに動物病院に連れて行きましょう。
外耳炎
耳を定期的に掃除しないと、高温多湿の梅雨時に、溜まった分泌物で細菌が繁殖し、耳を仕切りに搔くようになります。
黒いゼリー状のような分泌物が沢山溜まっているので、酷いようであれば、動物病院で耳をクリーニングする洗浄剤を入手して、洗浄します。
放っておくと、臭いがしたり首を仕切りに振ったりします。
私もビーグル犬が、耳垢が溜まり過ぎて臭いがするようになり、耳を酷く搔くようになりました。
その結果、垂れ耳のビーグルの耳が赤く腫れ上がり、仕切りに激しく搔くので、耳が爛(ただ)れてしまいました。
虹感染症にもなりますので、早めに耳のクリーニングと軟膏・エリザベスカラーをして対処しましょう。
食中毒
特に、ドッグフードをまとめ買いや、大きな袋で入手する場合、冬の寒い時期に購入して、梅雨時期にまで残っている場合が有ります。
また、梅雨時期に買ってしまい、1ヶ月もするとカビが生えたりする事が有りますので、注意が必要です。
下痢や嘔吐の原因になりますのでくれぐれも、ドッグフードの時間が経った物は注意が必要です。
やはりこれも、高温多湿でドッグフードにカビが生えたり、細菌が繁殖して、それを、知らず知らずに食べさせてしまう場合に起こります。
ドッグフードも勿体無いと思わず、時間が経っていると思った時には、遠慮なく破棄するべきです。
理想的な購入の仕方は、小分けにされたドッグフードをまとめて購入した方が、良いと思います。
更に、良くありがちなのが、ドッグフードを入れる器の衛生的な問題です。
前回に与えた食物が、器に残っている場合です。
冬時期や乾燥している場合は、中々細菌やカビは繁殖しませんが、高温多湿になる時期は、半日でも放っておくと物凄い勢いで細菌やカビが繁殖します。
半日くらいは大丈夫だろうと気を抜くと、食中毒になる可能性が飛躍的に上がります。
人間同様に、ワンコの食べる器は小まめに洗い、衛生管理には気をつけましょう。
持病が悪化する
関節痛の悪化
高温多湿の梅雨時は、日頃から悪い所が、悪化する傾向があります。
湿気は大敵です。
また、たださえ体温管理がしにくい梅雨は、気圧の変化や温度変化で体に負担がかかります。
梅雨の時期は、空調管理も大切になります。
エアコンは除湿にして、温度は25℃前後が良いかと思います。
心臓疾患
この病気も、高温多湿の時期に良く起こる病気です。
高温多湿の環境では、温度調節のため、ワンコは下を出して、いつもより激しくハアハアしています。
これが、心臓や肺に負担をかけて、心臓疾患などの原因になります。
てんかん
これも、気圧の変化や温度変化でこの病気の引き金を引いてしまいます。
また、長雨のため家に篭りがちなると、ストレスがたまりこれも引き金を引いてしまいますので、注意が必要です。
この病気が発生した時は、一刻も早く動物病院に連れて行きましょう。
運動不足とストレス
先ほども、言いましたが梅雨は飼い主も外に出るのが億劫になりがちです。
その結果、ワンコも家に篭りがちなったりします。
適度な運動とストレス解消が必要になります。
できれば、グッズを使用して運動不足とストレスを取って上げましょう。
頭を使う遊び(餌が転がすと少しずつ出てくるおもちゃ)や、宝探し的な遊びをすると、良いストレス解消になると思います。
飼い主も一緒に楽しめます。
その他のトラブル
誤飲
梅雨時は、色々な草花が豊富に成長します。
その中で、見慣れない花などを間違って散歩の時に食べてしまったりする時が有ります。
ワンコが食べると猛毒のものも有りますので、注意が必要です。
特にこの時期は、アジサイの花はワンコにとって、中毒症になりますので、アジサイの花を間違っても誤飲しないように注意が必要です。
車の車内に残す
梅雨時は、高温多湿ですので車内は危険な場所になります。
この時期は、車内は一気に温度が上がり高温になる上、湿度も高いですから、人間同様熱中症になる恐れが高いです。
くれぐれも、車内に置き去りにする事がないようにして頂きたいです。
最後に
梅雨時の高温多湿の気候は、犬にとって過酷な環境になります。
実際、梅雨時に散歩から帰って、一両日中経つと、体臭が酷く臭う事が有りました。
そんな時は、シャンプーして体を清潔にすると、良いです。
シャンプーしたら、きちっと乾かす事が大事になります。
中途半端に湿気が残っていると、皮膚病の原因になってしまいます。
後、耳のクリーニングも欠かさないでください。
毎日する事はありませんが、せめて1週間に一度は、梅雨の時期は気をつけてイヤークリーニングした方が良いと思います。
特に耳が垂れている犬種は、通気性が悪いので必ずした方が良いです。
耳の中を、見た事がありますか?
耳が垂れている犬種は物凄く、不潔になっている事が多く、焦げ茶色でゼリー状に耳垢が溜まっている事があります。
定期的に、耳を掃除して上げましょう。
くれぐれも、綿棒などで掃除しないようにして下さいね。
耳を痛めて、返って酷い炎症になる恐れが有ります。
動物病院やペットショップでイヤークリーナーが売っていますので、それを使って、綺麗にして上げましょう。
とにかく、湿気は良く有りません。
ただでさえ、ワンコは不潔になりがちです。
エアコンで除湿する事が一番良いと思います。
梅雨時は、エアコンを常時つけるなどして、ワンコに快適な環境を作って上げましょう。
ここまで読んで下さり有難う御座いました。