人間と犬はいつからの関係でしょう。
遺跡からの推定でも、おおよそ40万年前には狼の骨が遺跡から見つかっており、人間と共に暮らしていた形跡が見つかっています。
日本でも何と7000〜9000年も前の縄文遺跡から、形跡が見つかっているようです。
既にこの頃から人間と関係していたと言う事は、更に以前から関係が始まったと思われます。
確実な形跡は、約3万5千年前のネアンデルタール人の住居の遺跡から、狼より頭蓋骨が少し小さい骨が見つかっているとの事。
同じような年代の世界各地の遺跡から、人間の住居と共に狼と思われる骨が沢山出土しています。
最近の遺伝子研究により、現代の犬と狼は、遺伝子配列が酷似していて、犬と狼を交配しても子供が作れる事から、狼が犬の祖先と言う事は間違いないようです。
犬と人間はどう向き合って来たか
一説によれば、古ヨーロッパの狩猟民族が、狼を家畜化し人間の道具としてきた事が、研究により分かって来ているようです。
様々な用途は多岐に渡っています。
犬は何と言っても嗅覚が優れているので、ヨーロッパ地方原産のトリュフの採取には抜群の才能を発揮し、放牧の管理、小動物の狩などに威力を発揮したと思われます。
人間にとって、非常に使い勝手に優れていた事から、次第にパートナーシップが形成されて、無くてはならないペットとして歴史が作られて行ったと思います。
狩猟民族は、基本原野に出て孤独と戦いながら狩をし、遠距離を旅します。
犬を飼った事ある人は分かって貰えると思いますが、話し相手になるんですね。
犬は人間の言葉を必死に理解しようと、アイコンタクト取り、頭を傾げながら聞いてくれます。
それが不思議と孤独感を柔らげてくれるんです。
そして、近くに寄り添いながらスキンシップもしてくれて、心から信頼を感じ取る事が出来ます。
人間にない、素晴らしい能力を人間が狼に見出し、心からのパートナーシップを築いた事で、人間との絆を深め今に至ったと思われます。
人間側のメリット
犬の能力を活かして、食べ物の採取や狩に最適な行動をし、孤独感などを癒してくれる他、話し相手や番犬など幅広く活躍しています。
現代では、救助や病気の診断、警察犬の犯人探し、身障者の補助など多岐に渡ってます。
これ程、人間に恩恵を与えてくれる動物は他にいないと思います。
この事を考えると、犬は人間にとって必要不可欠な存在です。
犬側のメリット
犬の意見を聞いた事が無いので、難しい所ですが、
安定的な食べ物の確保と住処の場所や、子孫繁栄に最適な環境がある事で、
安心していられる事だと思います。
狼の習性を観察していると、優秀なリーダーがいる群は、食いっぱぐれの確率は減り、子孫繁栄も出来るからです。
犬にとって優秀なリーダーを得る事は、命に関わる重大事項です。
優秀なリーダーが人間であれば更に、安定的に食物の確保や子孫繁栄が容易に出来て、犬側も安心できるのではないかと思われます。
本能で人間の利用価値を見出し、お互いのメリットとなる事から、パートナーシップを取る事が得策と思ったのではないでしょうか。
絆はどうやって作られる
犬との絆は、愛情を持って接する事が一番の早道だと思います。
一番良いのは、幼犬の頃から愛情を注いで一緒に家族として暮らす事です。
唯一無二のリーダーとして、人間が犬から認識されれば、犬は驚くほどの愛情を向けてくれます。
愛情を持って人間が犬に接すれば、その愛情を返してくれるように思います。
足や手などを怪我したりした時に、愛犬は傷の箇所を目ざとく見つけ、必要に舐めてくれたりします。
現代では、不潔とされていますが、これが、不思議と治りが早いと思います。
これは私の経験ですが、足に意外と深い怪我した時に、愛犬が目ざとく見つけ、何故か執拗に怪我の箇所を舐めるのです。
同じような怪我をした時に、完治するのに2週間ほどかかっていた怪我が、1週間程で治った覚えが有ります。
明らかに早い完治です。
どういう事かは判りませんが、早く治りました。
他にも、海外の事例で飼い犬が、特定の場所を必要に匂いを嗅いだり、しつこいので、検査を受けた所、がんと判明。
早期発見だったので、命拾いしたなどの事例が有ります。
愛犬は愛情をかけるだけ、いつも飼い主の事を気遣ってくれます。
この積み重ねが、唯一無二の絆が形成される元だと思っています。
犬の凄い所だと思っています。
最後に
犬と人間との感動ストーリーは沢山あります。
どれも、心からの愛情を感じる物語です。
遥か古代から犬との関係は続いており、今尚、関係は深くなっています。
人間との関係が長く続くのは、人間が利用価値を認めているのも有りますが、それにも勝る、犬の愛嬌・人懐っこさ・従順性が他の動物に比べ優れているからだと思います。
犬の愛らしさは、他にないと思っています。
猫もそれに匹敵すると思いますが、ツンデレが有ります。
人の相性によってそれぞれですが、猫と犬は最強です。
犬は人間よりも早く宇宙に行っています。
地球の軌道を回った初の宇宙飛行士犬。
凄いですね。
一昔前は、何処にでもいた犬ですが、住宅事情やルールの厳格化で、身近に見る事がなくなってきたように思います。
昔は、野良犬は沢山いました。
ある意味怖かったですね。
帰宅途中に噛み付かれたとか聞いた事もあります。
室内犬として、飼われている事が多い昨今ですから、外で繋がれている犬は見かけません。
大型犬も室内で飼っている人も多いようです。
これからの人間と犬の生活様式は、また別次元へと進化していくのでしょう。
100年後の犬の飼われかたはどうなっているのでしょうか。
見てみたいものです。
最後まで、読んでくださり有難う御座います。