ブリュッセル・グリフォンは、ぶさかわですね。
この感じが、なんとも愛らしくて、憎めない存在になっています。
そんな、ブリュッセル。グリフォンを紹介します。
原産国:ベルギー
体重:小型は1.4〜3.2㎏ 大型は3.5〜4.5㎏
体高:18〜20㎝
毛色:ブラウン(赤色が少し入っている)
特徴
物凄く、プライドが高いです。
嫌われたら最後かもしれません。
物覚えがよくて、頭が良く、遊びや楽しいことが大好きです。
暑さに弱く、注意する病気は、呼吸器疾患・口蓋裂・眼疾患。
毛が硬い、まるで針金のようです。
シャンプーする時などは、揉みながらシャンプーした方が良さそですね。
被毛は、ラフとスムースがいるようです。
耳と尻尾は、断耳・断尾されているようです。
このブリュッセル・グリフォンは、歌舞伎俳優・中村芝雀さんの愛玩犬でも有名です。
ホームセンターのペットショップで、たまたま発見し、それ以来のお付き合いということらしいですね。
歴史
ブリュッセル・グリフォンは元々、15世紀にベルギーにいた犬で、主にネズミを駆除する為の始祖犬から、
品種改良され、パグとアッフェンピンシャーが組み合わされた。
始祖犬は、主に馬小屋でネズミ駆除をしていた為、馬小屋の犬『グリフォン・デキューリー』
などと言われていたそうです。
グリフォンの名前の由来は、硬めの被毛を持っていることや、捕まえると言う意味の『griffer』
から来ているようです。
1870年代に、ベルギー王妃(マリーアンリエット・ド・アブスブール・ロレーヌ)
がブリュッセル・グリフォンを愛玩犬として珍重していたことから、
小型の犬種は、上流階級の愛玩犬として、主に女性にもてはやされ、
大流行になる。
この頃から、さらに改良が進み、アーフェンピンシャーとパグ、ヨークシャーテリアなどの交配が
進められる。
この交配で、パグの平たい顔面の感じが残っているのですね。
改良弊害
流行のピークは、1920年代らしいですが、
ブリュッセルになんと、当時5,000頭も繁殖用に存在していたとか。
改良に次ぐ改良で、生殖が思うように出来なくなり、数を減らして行った模様です。
ブリュッセル・グリフォンは、ブリーディングに問題があり、
メス犬は妊娠が困難なところがあり、偽妊娠などの症例も報告されているという。
妊娠しても、一度に生まれる頭数は、少なく1〜2頭と少ない。
また、親犬よりも仔犬の方が大きいという性質があり、
帝王切開により分娩するといった事が多いようです。
出産した、仔犬は生後数週間で死亡する確率が60%有り、
メス犬の高度なメンテナンスが必要で、コストが高額になるようです。
一般の犬に比べ、値段が高いのはこのせいでしょう。
20世紀後半になると、頭数が激減した影響で、世界にあまり広まらなかった。
日本では、この犬種は一定の登録があるようで、
根強いファンを獲得していると言えるのではないでしょうか?
現在、こんなに沢山の犬種がいるのは、犬にとって不幸な出来事かもしれませんが、
結果、可愛い犬や実用的な犬が誕生し、人間にとって豊かな生活を提供してくれています。
昔の犬に対する情熱はすごいものが有りますね。