お利口さんの犬を見かけた時、よく出来ているワンちゃんだな、私のワンちゃんもできればいいのに。
と思うこともありますよね。
飼い主の言うことをよく聞く犬は、見ていても気持ちがいいです。
これは、人間の社会ルールに沿って犬が行動しているために、人間はお利口さんと思うのです。
犬は、人間社会のルールは分かりません。
犬が、人間社会で生きやすくするためには、人間のルールを教えて上げなければ、ならないんです。
よくテレビなどで、しつけの場面を見ます。
そこで、行っているのが「褒める」と「無視する」です。
警察犬の調教のTVなどを見ていると、何かの命令をして、それが上手に実行できた時は、ものすごく褒めて餌をやり、撫でるのです。
それも、一命令につき一回必ず行っています。
「飼い主の命令が、できた時に褒めるのですが、これが犬とって、
楽しいことをして、ほめてもらえて、おやつももらえる!。
これをやるとすごく楽しいなと思うのです。」
なんて、楽しいことだ、今度もしよう!となるのです。
犬のしつけを行うには、一筋縄ではいきませんが、愛情を持った、厳しさが必要です。
また、五感が優れているので、人間の心の中を見透かしているような感じすらしますが、犬が嫌いな人や、その犬を個別に嫌っていたりすると、敏感に反応し、しつけどころではなくなってしまいます。
褒める時は
落ち着いた感じで、いい子だね、お利口さんと言って、ヨシヨシと頭を優しく撫でます。
そして、犬が飼い主の目を見ている事が大切です。
良くない褒め方は、犬を腕でしっかり掴んで大げさにハグしたりすると、
逆に興奮してしまうので、このような動作はしないようにして下さい。
ここでのポイントは、行動をとった直後におやつを与えるか、
褒める事です。
時間にして、1〜2秒以内です。
うわ!早いと思いますが、意外とやって見ると余裕がありますよ。
お座りのしつけをしたとしましょう。
お座りをして、違う行動を起こしてから褒めると、
違う行動で、褒められと勘違いしてしまうからです。
せっかくしつけをしているのに、間違った事を覚えられると悲しいですね。
この素早いタイミングで褒める事がコツと言えるでしょう。
120%の愛情を持って行いましょう。
躾がうまくできなかった時の対応
うまく言う事を聞かなかった時は、「無視」するのが一番です。
集団行動する犬は、無視される事が一番嫌いです。
無視するなんて私には出来ないと思っている方も多いと思います。
実際私も、可哀想で中々出来なかったのですが、心を鬼にして、
この子の為に、無視をしようと心に決めれば出来ます。
言うことを聞いたり、良いことをしたら思いっきり褒める、
中途半端じゃなく心を込めて褒めるこれが良いんです。
犬が甘えて、キュンキュン言う時も無視は効果的です。
色々なところで使える無視戦法、是非取り入れて実行してみて下さい。
無視する事で、自分が一番上ではないんだなと思うのです。
絶対にやってはいけない事があります。
それは「体罰」です。
一度でも、体罰をすると犬は一生覚えています。
体罰をすると、もう言うことを聞かなくなるばかりか、人を信用しなくなります。
もう一つ、注意してほしい事があります。
家族で一貫しておく事です。
お父さんには、怒られなかったが、お母さんは叱っていたりなど、
バラバラの対応は良くありません。
怒る人を決めていた方が良いと思います。
難しいですね。
信頼関係が出来ていて、愛情ある怒りであれば、犬も分かります。
犬が悪い事をしたら、大きな音や大声も効果が有りますよ。
愛情のない怒りで頭を叩いたり、蹴ったりするのは言語道断です。
犬が困ってしまうので、気をつけましょう。
褒め方や叱り方をマスターすればワンちゃんは驚くほどお利口ちゃんに。
最後に
人間でも同じ事が言えると思います。
会社でも怒られてりばかりしていると、やる気も起こりませんし、
愛情のない叱り方は、全てを水の泡にしてしまいます。
ワンちゃんも、ただ怒っているのか、愛情を持って叱られているのか、敏感に分かります。
言うことを聞かないだけで、叩いたり、
大声を出してストレス解消と言わんばかりに、
体罰的なことをすれば、犬は一生覚えていますから、下手をすると、
噛み付くワンちゃんになってしまいます。
良く、野良犬を保護する所をTVなどで良く見かけますが、
何も凶暴性があり、近付こうものなら噛みつくぞと言わんばかりに、
歯をむき出し、うーと唸っています。
捨て犬で、野良犬化し人間からいじめられたり、暴行を受けたりして、
人間に対して不信感の塊になっています。
プロの保護する人は、まずは犬との信頼関係を取り戻す事を、
最優先にしています。
元々野良犬だった子は、慣れない可能性が有りますけれども、
元々飼い犬で捨てられた子は、
信頼関係を取り戻せば、ほとんどの場合元に戻ります。
愛情をどれだけ掛けられるかが、肝となります。
ここまで、読んでくださりありがとうございました。